【アウディTTクーペ】クワトロモデルインプレッション2/2-ユーティリティ編
- 2020/6/12
- 試乗記
- アウディ, カーインプレッション, 車
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今回は現行型アウディTTクーペのユーティリティ編になる。
全編の内外装編はコチラ↓
シート
シート材質は一般的なファブリック生地となっていた。特別、高級感やスポーティさは感じられないが、前の座席は坐り心地が良く、ほどよくホールド性もあった。
シートは電動でリクライニングできるが、ベンツについているようなシート位置のメモリをする機能がないため、自分以外がシートに座った後には、再度ベストポジションを探さないといけないのが、少し面倒くさい。
なお、後部座席はあるものの、実際に座ろうとしてみるとかなり狭く、膝が前座席シートにぴったりくっつく。大人はおろか子供であっても長時間座るのはきついので、あくまで緊急用と割り切ったほうが良いだろう。
運転席
運転席に滑り込むと、まずは12.3インチの高解像度バーチャルコックピットが迎え入れてくれる。
バーチャルコックピットの操作は、ほぼハンドル前面に配置されたボタン類で完結する。ナビを始め、走行モードの切り替えやミュージックやラジオなどのAV機能の操作、電話の応答などが出来、運転中のちょっとした操作は非常にやりやすい。
ハンドル背面のウィンカーやワイパーなどのレバー類は通常の輸入車と特別変わりはないが、DCTのシフトチェンジ用のパドルシフトが付いている。サーキットモデルではなく、あくまで公道を流すグランドツアラーの要素が強い車のためか、パドルシフト自体のサイズは小さめで控えめな印象。
好みは別れるかもしれないが、ハンドルと連動して動いてくれるため、コーナリング中でもシフト操作がやりやすく、個人的にはこちらの方が好きだ。
エンジンの始動は今時の車らしく、シフトレバー右上についたボタンで行う。
センターコンソール
センターコンソールと言えば、他メーカーの車だと基本的にはカーナビゲーション用のディスプレイが設置されていることが殆どだと思うが、現行モデルのアウディには無い。全てバーチャルコックピットに機能が集約されているからだ。あるのは空調と、ハザードランプや横滑り防止装置などの補助的なボタン程度。
面白いのが空調システムで、吹き出し口3つの中央部がそれぞれボタン及びダイヤルになっていて、左がA/Cのオンオフと風量調整。真ん中が温度。右が吹き出し口の調整となっている。
一目にはボタンの数を減らして、スマートな印象を与えてくれるこのデザインと使い勝手はとっても素敵ではないだろうか。
インフォテイメントシステム
カーナビの設定や車両情報の表示、オーディオなどの音響類の操作もすべて、コックピットに収められたバーチャルコックピットで行う。
速度メーターやタコメーターなんかも完全にデジタル表示となっている。ここも賛否が分かれるところか?
基本的な設定はボタンとダイヤルで完結するので、楽だが、唯一ネックだったのがナビの目的地設定。
バーチャルコックピットはタッチパネルになっていないため、住所や名称を入力する際に、ダイヤルと決定キーで一文字ずつ探して入力しないといけない。スマホ的な機能性があるのに、肝心な部分はまるで黒電話を使っているような気分になる。
ただ、一度目的地を設定してあげれば、ナビは非常に見やすく、周辺の目印になるお店なんかもプロットされているため分かりやすい。
特に、カーナビの表示をとっさに拡大したい時も、ハンドル全面に設けられたダイヤルを回せば即座に拡大表示されるので、曲がり角が多い街中で乗る時なんかは特に重宝する。
トランク
正直、トランクに関しては思った以上に良かった。
この手のほぼ2シーターのスポーティクーペは荷室があまり広くないイメージがあったが、TTクーペは2人で乗るなら必要十分な容量が確保されている。
また、下記画像の通り、トランクルームの開口が非常に大きく設けられており、荷物の出し入れも非常にしやすい。
一泊二日程度の旅行なら超余裕で積み込みが可能。
今回の旅行ではやらなかったが、後部座席をたたむことが出来るため、そこまですれば約700Lのトランクスペースとなる。2人でゴルフ場に行くときなんかはブランドイメージと車風も相まって、最高の車と言えるのではないだろうか。
使い勝手の総括
TT【クーペ】の名前から分かるように、あまり人を載せることには優れていないが、それ以外の点では日常的に使うとしても十分に事足りる車だと感じた。
特に荷室は非常に広く、荷物の出し入れもしやすいことから、スーパーへの買い物など日常の足車としても十分使える。
また、ナビゲーションを含めたバーチャルコックピットは目的地入力に少々慣れを要するものの、それ以外は視認性や操作性にも優れ、非常に使い勝手が良い。
流麗でカッコいいボディデザインと必要十分な機能性を備えたこの車は子供が独り立ちした後に、夫婦2人で使用するのにぴったりの一台ではないかと思えて仕方ない。
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