コロナ禍により、リアルモータースポーツの開催がことごとく中止になっている。そんな中、レースシムを使用したプロレーサー達のバーチャルレースが脚光を浴びている。
リアルなモータースポーツは敷居が高く、参加は難しいがバーチャルならと興味を持たれる方も少なからずいらっしゃるのではなかろうか。
今回はバーチャルレースに参加するに当たって、ほぼ必須とも言えるハンドルコントローラー(以下、ハンコン)を紹介したいと思う。
ハンドルコントローラーとは
ハンコンは読んで字の如く、ハンドルの形をしたゲームコントローラーだ。
基本的には以下の3点で構成されている。
- ステアリングホイール
- ホイールベース
- ペダルセット
ステアリングホイールは車のハンドル同様、操舵を行うハンドル部分のことを言う。
また、ホイールベースは、いわばハンコンの心臓部でハンドルの操舵をゲームへ反映されるとともに、ゲーム側からアウトプットされてきた車や路面などの状態をハンドルへ伝えるフィードバックを行なっている。
ペダルセットはアクセルとブレーキのペダルがセットされている。ハイエンドモデルになってくるとクラッチペダルも付いてくる場合がある。
他にもAdd-onとして、マニュアルシフターやサイドブレーキキット、デジタルメーターなどがある。
ハンコンのメリットとデメリット
メリット
①ゲームの臨場感・楽しさが桁違いに向上
ハンコンを使う、最大のメリットは【楽しい】から。その一言に尽きる。
実際の車と同様にハンドルを握り、アクセル・ブレーキを踏み加減を調節しながらカーブを曲がる動作は実車さながらの臨場感を味わえる。
ハンコンが実車なら、両手にすっぽり収まるゲーム用のコントローラー(以下、パッド)でプレイはラジコンの操作感とでも言うべきか。
筆者もハンコンを所有しているが、もうパッドでレースゲームをやることは出来ない身体にされてしまった・・・。
②タイムが出やすい
ハンコンを使うもう一つの理由がタイムを出しやすいからだ。
プロドライバー達のバーチャルレースの模様を見てもらえれば分かると思うが、パッドで操作している人は皆無だ。
理由は明白で、ハンコンなら彼らが今までの経験で培ってきたスキルをそのまま反映できるから。つまり、実車で早く走るためのテクニックをハンコンを通して直感的に入力することが出来るのだ。
パッドでは細かなスロットルや操舵の調整は出来なくはないが難しい。しかし、ハンコンならゲームからのフィードバックも踏まえて直感的に最適な調整が可能だ。
そのため、パッドと比べるとタイムが出やすいのだ。
③公式大会出場時に有利
幾つかのレースゲームもといレースシムでは公式の大会が開催されている。
例えば、『グランツーリスモSPORT』では国体やFIAチャンピオンシップの決勝戦は会場に集まり、公式ハンコン『Thrustmaster T-GT Force Feedback Racing Wheel』を用いてレースを行う。
デメリット
①設置場所の確保が難しい
ハンコンの購入を考えた時に一番最初に当たる問題で、かつ最も難しい課題でもある。
ハンコンを設置するためにはゲーム画面を打ち出しモニターの前にペダルセットを含めたハンコンと、最適なポジションを取れる座面を用意する必要がある。
シートとセットのハンコン専用の台座もあるが、それだけで一畳分のスペースを取ってしまう。
ハンコンの設置方法を以下の記事にまとめているので、参考にして頂きたい。
②振動や騒音の対策が必要
後述するFFB対応ハンコンのみの問題となるが、集合住宅や家族と共に居住している場合、ハンコンが発する振動及び騒音の対策は必須と言える。
最近のハンコンは静音性は向上してきているものの、FFBから発せられる振動は機能的に必須ともいえるもので、オミットすることは難しい。近隣住民とのトラブルを避け、集中してゲームするためには静音マットなどをハンコンの下に設置するなどの対策が必要不可欠である。
近隣への配慮だけでなく、固定方法も重要だ。ハイエンドモデルになるほどゲームからのフィードバックにより発せられる力が強くなり、上記に掲載した専用台座などしっかりとした物を使用しないと台座そのものが動いてしまって、まともにプレイできない。
ハンコンの選択
一口にハンコンと言っても、ゲーミングデバイスメーカーを始め様々な会社から数十種類のハンコンが発売されている。
そのため、自身が使用する環境や必要とする機能、そしてお財布と相談しながら決めることになるだろう。
設置スペースや価格を考慮したハンコン設置モデル構成はコチラ↓
FFB機能
ハンコンを選ぶ際に最も重要となる機能で、ハンコンを使用する要となる機能と言っていいだろう。FFBのないハンコンは「餡子の入ってない今川焼みたいなもの」だ。
FFB=Force Feed Back(フォースフィードバック)とは、路面状況や車両の情報をハンコンを通してプレイヤーへ伝える機能だ。
もう少し分かり易く言うなら、路面の凹凸にサスペンションの動きや、タイヤのグリップ状況を振動や反力のかかり具合といった表現で情報を伝えてくれる。
そのため、パッドやFFB非対応のハンコンと比べて、車両やタイヤの状態を把握しやすく、タイムアップがしやすいというメリットがある。それを差し置いて言えるのが、とてつもない臨場感でとても楽しいということだろう。
ただ、FFB非搭載機は逆にゲームからのフィードバックがなく、振動や反力がないため、ハンコンのデメリットである振動や固定方法といった課題解決は非常に容易になる。
対応ハード
ハンコンを選ぶ際に重要となるもう一つのファクターが対応しているゲームハードだ。
現在、レースシムが提供されており、ハンコンの使用が検討されるハードは以下の3つになる。
- PlayStation 4
- Xbox One
- ゲーミングPC
自身が所有するハードに対応したハンコンを選択しなければ、正常に動作しないため、十分気を付ける必要がある。
ステアリングの回転角
ステアリングの回転角もハンコンの機種によって、バラバラなので注意したい。最小のものだとロックトゥロックで最大270度までしか回転しないものもある。
しかし、実車は基本的に1080度~1440度ほど回転させることが出来るため、よりリアルに楽しみたい方は回転角にも目を配った方が良いだろう。
レースSIMなど、レースを主体とするゲームをプレイするのであれば360度以上切る場面なんかはほぼ無いが、息抜きで街中を流すドライブSIMをプレイする場合は切れ角は大きく影響してくるため、少なくとも900度以上は回転する機種を選んだ方がリアルなドライブを楽しむことが出来るだろう。
ステアリング直径
実車のステアリング直径は基本的に350mm前後である。もちろん、ハンコンの径もそれに近いほどリアルな操作性となる。
しかし、実際にはコンシューマ向けの向けの機種はほぼ全て280mmであるため、一回り小さい径となってしまう。
ただ、機種によってはクイックリリース機構などのよりステアリングを変更することが可能であったり、アドオンでステアリングホイールのみ変えられる物もある。
よりリアルなドライブを楽しみたい方はステアリングの変更が可能かも確認してみると良いだろう。
ペダルセットの性能
こればっかりは好みがあったり、実際に試用してみないことには分からないが、ペダルセットの特にブレーキの踏み心地は重要だ。
レースSIMで本気でタイムを刻んでいくならば絶妙なブレーキコントロールは避けて通れない。しかし、肝心のペダルがスカスカだったり、硬すぎたりすると適切な踏力がコントロール出来ない。
また、ペダル数にも注意だ。基本的にはアクセルペダルとブレーキペダルは付属しているが、安価なモデルだとクラッチペダルが付いていない場合がある。
勿論、単に速く走るだけであるならばクラッチは不要だ。しかし、ハンコンの購入を検討されている方であれば、少なからずリアルな運転を楽しみたいという気持ちもあると思われる。
そのため、将来クラッチ操作をしながらマニュアルシフターを使う可能性があるかもと感じる方はスリーペダルタイプを選んだ方が後悔は無いだろう。
おすすめハンコン7選
第7位 HORI Racing Wheel Apex
対応ハード | PS4・PC | FFB機能 | なし |
最大回転径 | 270度 | ステアリング直径 | 280mm |
HORI社のハンコン。通称RWAと呼ばれる。
FFBが搭載されていない分、価格が安く、ハンコン入門モデルとして用いられる。ただ、FFBはないものの、振動機能を有しているため、縁石に乗った際の感覚などはある程度伝わってくる。
ステアリングは持ち手部ラバーが用いられているため、滑りずらくなっている。また、実車同様10時10分の位置にコブが付いているため正確なステアリング操作に一役買ってくれる。さらに、【ウイニングモード】と呼ばれる機能が搭載されており、ステアリングの最大切れ角を180度にすることで、S字コーナーなど左右へ素早く切り返しを行わなければならないコースでも瞬時のハンドル捌きが行える。
2ペダルのペダルセットも附属している。【リニアリティ調整機能】が搭載されており、踏みしろによるゲームへの入力値を調整することにより、アクセル・ブレーキの効き具合を調整することが可能だ。
第6位 Thrustmaster T150 PRO ForceFeedback
対応ハード | PS4・PC | FFB機能 | あり |
最大回転径 | 1080度 | ステアリング直径 | 280mm |
Thrustmaster社製のFFB搭載ハンコン。
PS4対応のFFB搭載ハンコンとしては最も安価なモデルとなる。
ステアリングは28cmで、持ち手部分にラバーコーティングが施されているため、滑りにくく正確な操舵が可能。また、最大切れ角は1080度とロックトゥロックの範囲は実車さながらとなっている。ステアリング背面にパドルシフトも設置されているため、DCT搭載の高級スポーツカーさながらの変速が楽しめるのも大きなポイントだ。
ペダルセットもクラッチ付きの3ペダルセットの『T3PA』が付属。高級感漂う金属ペダル製。各ペダル共に必要とされる踏力が調整されており、実車同様ブレーキが最も重く調整されており、指先で軽く押すだけではビクともしないくらいシッカリとした重みを持っている。ちなみに、3ペダルとも附属の6角レンチを使用することで位置の調整をすることも可能。ヒール&トゥの練習をしたい場合などに最適な場所に設定することが可能となっている。
第5位 Fanatec Club Sport Wheel Base v2.5
対応ハード | Xbox・PC | FFB機能 | あり |
最大回転径 | 900度 | ステアリング直径 | 使用するステアリングホイールによる |
ハンコン界のフェラーリとも呼ぶべき存在のFanatec。
2020年現在、レーシングシミュレーターショップで最も使用されているハンコンでもある。後述するダイレクトドライブ式(以下、DD式)のハンコンを除いて、最高峰のスペックを誇る。
ハンドルの切り始めから非常に滑らかに反力を表現しながら回転していく。また、強力なモーターを搭載しているため現実に近い反力の表現が可能となっている。さらに、ハンコンベース左側と裏側に冷却ファンを合計2基設置しているため、オーバーヒートにも非常に強い。
Fanatec製品の特長として、製品構成を全て自分でカスタムして注文するため、ステアリングホイールもFanatecのラインナップにあるF1型ステアリングを始め、ポルシェ911GT3 Rレプリカなど数十種類から選択可能となっている。まさに実車さながらだ。
ペダルセットも同様に数種類から選択することになっており、Fanatecの中でも最高峰のペダルセットとなるとフルメタル式で、ペダルにもFFB機能がついており、ABS動作時に振動を表現してくれる。見た目的にもメカメカしく、所有欲を満たしてくれる一品だ。
第4位 Fanatec PODIUM Racing Wheel F1
対応ハード | PS4・Xbox・PC | FFB機能 | あり |
最大回転径 | 1080度 | ステアリング直径 | 使用するステアリングホイールによる |
第5位同様にFanatec社製の製品。基本的に構成も同様に自分でカスタマイズすることになる。
本製品の最大の特徴はダイレクトドライブ方式を採用したハンコンという点だ。他のハンコンの様にベルトやギアを噛ませておらず、モーター直結のためラバーバンド感やギアのぎこちなさを感じることが皆無であり、Club Sport Wheel Base v2.5(以下、CSW2.5)以上の滑らかさを誇る。また、反力も最大15Nm以上発揮する。一般的な成人男性が操れる最大のトルクが20Nm程度のため、十分なモータートルクが備わっている。
外観としては、金属だけでなくカーボンファイバーまで用いられており、とてもスポーティかつスマートな印象だ。CSW2.5と同様ステアリングホイールやペダルセットは好きな構成を選ぶことが出来る。
第3位 Thrustmaster T-GT Force Feedback Racing Wheel
対応ハード | PS4・PC | FFB機能 | あり |
最大回転径 | 1080度 | ステアリング直径 | 280mm |
Thrustmaster社製のフラッグシップモデルで、『グランツーリスモSPORT』公式大会で使用されているハンコンでもある。
本製品一番の特徴は【T-DFB】機能を搭載している点だ。DFB=Depth Feed Back(デプスフィードバック)は『グランツーリスモSPORT』専用機能で、通常のFFBよりさらにリアルな3D表現を行う機能である。驚くべきはその表現力の豊かさで、路面の凹凸による振動は勿論のこと、左後輪がラフゾーンに乗った場合もそのタイヤだけ滑ったと瞬時に感じ取れるほど。この機能により、車両の状態を瞬時に理解出来るため、より正確な操作を行うことが可能だ。
ステアリングはフルレザーコーティングがされており、他のハンコンと比較しても非常に高級感がある見た目をしている。レザーの縫い目も運転を邪魔しないよう特殊加工されている上、数百時間使用しても全くほつれを出さない耐久力も兼ね備えている。また、ステアリング中央部に4つのロータリーセレクタ―が用意されており、レース中においてもリアルタイムで電子制御や燃料マップ等の調整を行うことが出来る。特にハイパワー車のスタンディングスタート時や耐久レースでの燃料調整に力を発揮する。
Thrustmaster製品の弱点であった、オーバーヒートもホイールベース背面に巨大な冷却システムを採用し、電源アダプタもホイールベースから分離したことにより本製品では完全に克服している。3時間ぶっ通しで使い続けても、レスポンスや表現力に一切の衰えを感じることはない。
ペダルセットも内部機構及びアーム部がメタル構造の堅牢な3ペダルの『T3PGT』が付属してくる。前述した『T3PA』同様、必要十分な重みとペダル位置の微調整が可能なモデルとなっている。
第2位 Logitech G29 Driving Force Feedback Racing
対応ハード | PS4・PC | FFB機能 | あり |
最大回転径 | 900度 | ステアリング直径 | 280mm |
ゲーミングデバイスメーカーLogitechのハンコンの最新モデル。
PS3時代に傑作とよばれたハンコンの『G27』や『Driving Force GT』などで培った技術やボタン配置が受け継がれており、コスト・性能共に隙のない万能機となっている。
ステアリングは手縫いレザーによりスポーツカーらしい高級感があるのに加えて、ステアリング中央にLEDインジケーターが用意されており、本物のレーシングカーさながらシフトアップのタイミングを知らせてくれる。また、右下にロータリーセレクタが一つ用意されており、T-GT同様リアルタイムで電子制御や燃料マップ等の調整を行うことが可能。勿論、FFB機能も搭載されており、パワフルなデュアルモーターにより車の挙動をしっかりと表現し、正確な操作に一役買ってくれる。
スポーツカーのトランスミッションと同じヘリカルギアと呼ばれる、歯すじが捻じれたギアを用いることにより静音性向上にも寄与しており、集合住宅での使用にも向いている。
ペダルはアーム部が金属の3ペダルセットが付属。自身のプレイスタイルに合わせてペダル位置の調整も可能となっている。ペダルセット背面には特許取得済みの着脱式カーペットグリップシステムにより、ズレを気にせず力強くペダルを踏み込むことが出来る。
第1位 Thrustmaster T300RS GT
対応ハード | PS4・PC | FFB機能 | あり |
最大回転径 | 1080度 | ステアリング直径 | 280mm |
Thrustmaster社製の人気モデル。ハンコン界のBMW 3シリーズとも呼べるモデル。
DFB機能を除き、フラッグシップモデルのT-GTと遜色ない機能でステアリングを切った際のスムースかつリニアな反応は流石のThrustmaster製と言える。的確なFFBにより車両やタイヤの状態が言葉通り手に取る様に分かるので、タイムアップに大きく貢献してくれる。FFBの出力もG29と比較しても強力なため、「Logitechのモデルを使っているけどもう少しFFBの反力が強い方が良いな」と思われている方にもオススメ出来るモデルとなっている。
また、スーパーサイレントシステムが採用されており、同社の下位モデルであるT150と比べると遥かに静かな操作音となっており、パドルシフトを押す「カチッ」という音の方が響くくらいだ。
ペダルセットもT150にて記述した3ペダルのT3PAが付属しており、自身のプレイスタイルに合わせてペダルセットの調整も可能となっている。勿論、Thrustmaster製のマニュアルシフタ―やサイドブレーキキットなどの各種Add-onも使用可能だ。
総じてミドルクラスのハンコンらしく、押さえるべき要素はしっかり押さえた上で5万円前後の価格に抑えられており、非常にコストパフォーマンスが優れている。
おすすめアドオン
各メーカーに対応するオススメのアドオンパーツも併せてご紹介する。
マニュアルシフタ―
正直、タイムだけを競うのではあればハンドルの背面に付いているパドルシフトを引くだけでいい。だが、せっかくハンコンの環境を整えるのなら少しばかりアソビも欲しい。
車の操作の中で、最高のアソビと言えばやはりクラッチを踏んで、シフトレバーによる変速をする時ではないだろうか。(筆者はAT限定だが…)
基本的にはハンコンの主要メーカーがそれぞれ自社製のシフタ―を発売しているため、ハンコンと同じメーカーの製品を購入すれば間違いはない。
Thrustmaster TH8A シフター
Thrustmaster製のハンコンである『T-GT』や『T300RS』などと併せて使用できるHパターンシフタ―がこのTH8Aになる。現在、筆者が使用しているシフタ―でもある。
質感としては大部分がメタルで構成されており、メカらしい雰囲気を纏っており、カッコいい。
また、表面のパネルを変更することにより、Hパターン/シーケンシャルとを(ドライバーは必要になるものの5分かからない程度で)自由に変更することは出来るため、6速マニュアル車の運転に加えて、ラリーシムでの使い勝手も良い。
Logicool ロジクール G29 ドライビングフォース シフター
Logicool製のハンコンである『G29』と併せて使用出来るHパターンシフタ―。
見た目は国産のマニュアル車らしい、スポーティな形状とノブ部分のHパターン表示がリアルな感じでやる気にさせてくれる。
『TH8A』の半額程度であるが、特に製品として格下という感じは受けない。それどころか人によってはショートシフトでスコスコ入るコチラの方を好まれる方もいらっしゃるだろう。
Fanatec ClubSportシフターSQ v1.5
Fanatec製のハンコン『Podium』シリーズや『Club Sport Wheel』と共に使用が可能なシフタ―。
このシフタ―の特徴はTH8Aと同様にHパターン/シーケンシャルを切り替えられるところだ。ただ、TH8Aがドライバーによるプレート交換が必要なのに対し、本製品はボタン一つで切替が可能であり、非常に便利だ。
見た目はFanatecらしい硬派な感じ。シフト自体はとても精密な印象を受け、各段にカチッときっちり入る。
ハンドブレーキ
もう一つ、あると嬉しいハードがハンドブレーキキット。
レースSIMで使うことは少ないが、ラリーシムでは大いに活躍するだろうし、ドライブシム系をプレイする際にも使う事は多いだろう。やはりアソビの幅を広げるためにも所有しておきたいアイテムだ。
Thrustmaster TSS Handbrake SPARCO Mod+
Thrustmaster製品と併せて使用が可能。名称から分かる様にモータースポーツ機器メーカーである『Sparco』公式の製品でもある。
90%以上がメタルで構成されており、非常にメカらしい印象を受け、サイズ感も実車と同じであるため貧相な感じは全く見受けられない。
モードを切り替えることが出来、ハンドブレーキ/シーケンシャルシフタ―に変更が可能となっている。
勿論、モード切替に合わせてノブ形状も変更することが出来る。
Fanatec ClubSportハンドブレーキv1.5
Fanatec製品と併せて使用が可能。
スラストマスターのハンドブレーキと異なり、こちらはシンプルな見た目となっており、モード切替機能もないがその分値段も安価だ。
TSS Handbrakeはグリップ部がプラスチック製であったが、こちらは発泡ウレタンで被覆されているため、強く握っても手への負担が少ないのが嬉しいところ。
アナログセンサーを採用しているためアームの引き代に合わせて、サイドブレーキの効き具合を絶妙にコントロールしやすいため、ドリフトコントロールを行う際は非常に便利だ。
ハンコンで最高のe-Motorsportsを!
一人でまったりレースシムで運転するのも楽しいですが、e-Motorsportsで全世界のライバル達とのレースほど屋内で興奮するものも中々ない。ライバル車の一瞬の隙をついてクリーンなオーバーテイクが決まった際の爽快感は極上の一言。
そんな痺れるレースを繰り広げるためにはやはりハンコンの存在は欠かせないものと言える。
お部屋や家族、そしてお財布と相談しながら自身のプレイスタイルにあったハンコンを選んで頂けたらと思う。この記事がその一助けになれたら幸いだ。
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2020年 7月 02日
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2020年 7月 07日
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